本当に大切なものを見つけると、それなしでは生きられなくなります。

    あなたは、あなたのことをどれだけ大切にして生きていらっしゃいますか。

    あなたは、あなたのことを本当に大切にして生きていらっしゃるでしょうか。

    なぜ、このような問いを、かけさせていただいたかと申しますと、

    自分を本当に大切することが、誰かにとっての不幸につながるのではないか。

    と悩んでいらっしゃる方が意外と多くいらっしゃるからです。

    少し大きなものの視点からお話をさせていただきます。

    現実社会において、皆で手を取り合って幸せに生きていくことは、とても大切なことです。

    それはとくに、戦後や大きな災害の復興などにおいては、なくてはならない大事なつながりです。

    生きていくために、誰にとっても重要な命綱であり、生きる糧となるものです。

    人生において、個人レベルでの何か大きな嵐が訪れることもあります。

    それは、大切な人やペットの命を失った悲しみであったり、

    あるいは、手塩にかけて大事に育てた野菜たちが、全て害虫や動物に食べられてしまった。など、人によってさまざまです。

    人によっては、大切にしていたもの全てを失い、それこそ、もう死ぬほかないのか。とさえ思うことがあるかもしれません。

    どんなにすごい人でも、どんなに強い人でも、どんなに賢い人であっても、落ち込んだことのない人はいないでしょう。

    むしろ、人生における嵐を、何度も体験してきたからこそ、より強く優しくなり、知恵がついて賢くなり、すごい人になったのではないでしょうか。

    誰もが認めたくなるような、光輝く人ほど実は、誰も知らないところで、たゆまぬ努力を重ねていらっしゃるものです。

    誰かに認められたいから頑張るとか、見返りや報酬が見込めるから頑張るとか、結果を出したいから続けるのではなく、

    ただただ一瞬前の、自分に負けたくないから、努力するのです。

    なりたい自分になるために、

    一瞬先の、今よりもっと素晴らしい自分になるために、

    続けていくのです。

    そのような人は、いつでも、自分の価値観でものごとを判断します。

    報酬がいくらもらえるから、このくらいの結果を出せばいいだろう。というような妥協を、1ミリすら持ち合わせていないでしょう。

    なりたい自分になるために、一瞬でも手を抜いて妥協してしまえば、自分に嘘をついたことになることを、体験から知っていらっしゃいます。

    そして、自分に嘘をついて取り組んだ結果、望むような結果が得られなかったとき、

    あの時、手を抜いていなければ…

    あの時、全力で取り組んでいれば、何か違っていたかもしれないのに…

    そのような気持ちになることをよく知っていらっしゃいます。

    大切なのは、落ち込んだ時、どのように自分を立て直し、起き上がるかということです。

    あなたが過去に何をして、その結果、今がどんな風であろうと、一瞬前の過去には、もう戻ることができません。

    その代わり、一瞬先の未来を創り変えることなら、いくらでもできます。

    それでは、過去は何のためにあったのでしょうか。

    それは、あなたが「本当に大切な何か」を見つけるためです。

    それは、失った大切な人やペットの命を通して学んだ、「生かされている」というあなたの命の価値かもしれません。

    あるいは、一緒に過ごした日々のなかで感じていた本当の「愛」かもしれません。

    大切に育てた野菜を通して、家族が美味しいと喜んでくれる「笑顔」かもしれません。

    その野菜を選んで買って下さるシェフからの、いつも変わらぬ「感謝」と「信念」かもしれません。

    嵐は、すべてをめちゃくちゃにするものと思われがちですが、

    実はそうではありません。

    どんなに暗い嵐が来ても、必ず夜は明け、日が昇り、

    そこに全く新しい、何かもっと素晴らしいものの芽が誕生します。

    嵐は、あなたが本当に大切にしたいと思える何かに気づくためにあります。

    そして、暗い夜があるからこそ、自分にとって大切なものが、どれだけ自分にとって大事であるかに気づくことができるのです。

    そして、ようやく日が昇り始めていたことに気づくのです。

    日が昇れば朝が来て、新しい人生のサイクルを迎えます。

    あなたはもう、過去のあなたとは全く違う、全く新しいあなたに生まれ変わったのです。

    まるで、蛹が蝶になるように、

    人間も生きながらにして、生まれ変わることができるのです。

    そして、こうしたサイクルを幾度も重ねていくからこそ、

    人生はより素晴らしくなります。

    ささいなことに感動したり、喜びを感じたり

    誰かの幸せや喜びを、まるで自分のことのように、お祝いしたくなったり、

    今あるものが、全て、当たり前ではないことを知っているあなただからこそ、

    少しでも困っている人がいれば、

    そっと手を差し伸べることができるあなたになっていることでしょう。

    簡単に人をだましたり、自分をごまかして笑ったり

    ましてや人のことを馬鹿にしたり、愚痴を言うなんて、

    できないあなたになっているかもしれません。

    そのような時にあなたは、自分のことを本当に大切にすることを、学ぶことができるのです。

    自分の価値観を人に押し付けたり、人の価値観を評価したりすることが、

    どれだけ悲しく無意味なことかを悟るでしょう。

    何より、自分を大切にすることが、

    どれだけ他人を大切にすることに繋がるかを実感されるでしょう。

    あなたの苦しみを誰にもわかってもらえないように、

    あなたも他人の苦しみを、そう簡単にわかることはできません。

    だからこそ常に、誰に対しても、愛や思いやりの目線で、人と接することを選ぶのです。

    一瞬、一瞬をそのようにして、愛や思いやりを選んで生きていれば、

    自分を大切にしながら、相手のことを思いやることができるのです。

    そうした段階を踏んでいくうちに、ふと、相手の方が心を開いてくださるチャンスがやってくるかもしれません。

    そのチャンスが訪れたときに備え、いつも準備をしておくのです。

    そのかたが、どのような分野に興味があるのでしょうか。

    何か好きな食べ物はあるでしょうか。

    大切にしているものは何でしょうか。

    これまでどんな人生を歩んで、今どんな夢を描いていらっしゃるのでしょうか。

    いつも、関心をよせること。

    それが、誰にもできる「愛」の形です。

    誰も自分に関心を寄せてくれなければ、きっととても居心地が悪く、生きた心地がしないものです。

    安心できる居場所があるからこそ、人は生きていくことができます。

    それは、家族や家庭であったり、働きやすい職場であったり、友人とのつながりであったり、ボランティアやサークル活動の仲間であったり、形は様々です。

    人とのつながりは、幸せに生きていくうえで、なくてはならないものです。

    だからこそ、相手の機嫌をそこねないように、気を遣ったり、ぐっと我慢して譲ることが必要な場面があるのかもしれません。

    けれど、本質的には、それは相手の幸せに貢献しているとは言えません。

    なぜなら、自分を一番に、傷つけているからです。

    相手に気を遣って自分の気持ちを我慢している時、

    それは同時に、自分の気持ちを無視し、蔑ろにしているのです。

    自分の気持ちを無視されて、傷つかない人はいません。

    言葉を選ばない表現になってしまいますが、

    相手の機嫌を気にしたり、気を遣って我慢したりするというのは、

    自分が傷ついている原因を、相手のせいにすることになるのです。

    それでは、双方ともに本当の幸せを見つけることすらできないのです。

    少なくともどちらか一方が、自分の本当の幸せを選び、行動することが必要となります。

    そんなとき、よく心配されがちなのは、妬みや嫉みの感情です。

    こういった感情は、人間のエゴで、誰も気持ちの良いものではないでしょう。

    けれどエゴは、火に燃やし、愛の光に置き換えることができるものです。

    つまり、あなたが愛と光の存在になって、愛や感謝、思いやりの言葉や行動をとることで、周りの人に、その愛と光を分け与えることができるのです。

    そうすれば、誰もあなたに妬みや嫉妬をすることはありません。

    むしろ、あなたに愛や感謝の思いを向けて下さります。

    あなたが最初に行動したからこそ、みんな揃って幸せになることができるのです。

    こういったことは、嵐や暗い夜を体験し、乗り越え、朝を迎えた人にしかできないことです。

    本当に大切なものに気づき、前を向いて生きていらっしゃるからこそ、

    純粋な愛と光を放って、みんなの本当の喜び幸せに親身になり、困っている人に手を差し伸べることができるのです。

    あなたは、大切な何かをもう見つけていらっしゃるでしょうか。

    もし、見つかっていなくても、大丈夫です。

    見つかったけど、これからどうしたらいいかわからない。

    それも、大丈夫です。

    明けない夜はありません。

    出口のないトンネルもありません。

    一瞬一瞬を大切にして、ありのままのあなたを生きていると必ず、光が差し、日が昇る時がやってきます。

    今あなたの命があるということは、それができるということです。

    自分の命の光を、信頼してみましょう。

    あなたの魂が本来、愛と光のエネルギー体であることを、思い出していきましょう。

    最後までお読みくださり、ありがとうございます。

    何か参考になりましたら幸いです。

    あなたに沢山の愛と光、たくさんの幸せが訪れますように。

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