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あなたは今、どんな気分で過ごしていらっしゃいますか。
今日はどのような楽しいことを、体験されたでしょうか。
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毎日楽しく過ごせたら、どんなにありがたく幸せでしょう。
今もし、あなたが楽しくないとしたら、それはなぜでしょうか。
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その答えは意外と単純かもしれません。
それは、今を楽しむことを、忘れてしまっているからではないでしょうか。
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あなたが楽しくなるのは、どのような時でしょうか。
あなたが嬉しくて、自然と笑顔になってしまうのは、何をしている時でしょうか。
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人は誰でも、楽しいとき、それを隠そうとしないものです。
それは、楽しい気持ちがあなたにとって、とても自然なもので、なくてはならない感情のひとつだと、知っているからです。
あなたの魂は純粋に、楽しむことが他の誰かを癒す素晴らしい力であると、知っています。
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誰かが楽しんでいる時、笑顔が見られるとき、あなたも自然と、笑顔になるのではないでしょうか。
逆に、誰かが悲しんでいる時や機嫌が悪そうな時、あなたは、なんだか辛い気持ちになったり、嫌な気分がしたりするかもしれません。
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人は誰しも、自分一人では生きていけないことを知っています。
だから、感情を通して自分の思いを表現することで、周りの人に元気を与えたり、癒したりする力を持っています。
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接客業に携わったことのあるかたでしたら、「笑顔」を通してお客様に接することの意味を、理解していらっしゃる方が殆どかもしれません。
接客業において、お客様に「笑顔」で接することは、自分の感情表現という以上に、
笑顔を通して、お客様に安心していただき、信頼して心地よくサービスを受け取っていただくための、最も大切なスキルのひとつとされています。
どのようなお客様に対しても、まずは自らが笑顔で出迎え、お客様に感謝と歓迎の気持ちで心を開く姿勢が、とても大切にされているのです。
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それでは、接客以外の場面においてはどうでしょうか。
あなたは、自分のパートナーやご友人、ご家族、子どもたちへ、どれほどたくさん笑顔で接していらっしゃるでしょうか。
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あなたが心から信頼し、安心できる相手であれば、何も考えなくとも、無条件に、笑顔がこぼれるかもしれません。
例え一緒にいないときでも、頭の中でその人の笑顔を思い浮かべただけで、自然と心が軽くなり、笑顔がこぼれるかもしれません。
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あなたは普段、どれだけの人に、笑顔で接していらっしゃるでしょうか。
どのような職場、人間関係においても、そこに笑顔の人がいるだけで、場が和み、空気が軽やかに、柔らかになることを、誰しもが気づいていらっしゃるでしょう。
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それでは、その笑顔の人が、なぜ笑顔でいるのかを、少し考えてみましょう。
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その人はなぜその時、笑顔だったのでしょう。
隣にいる人が、面白いことを話してくださったからでしょうか。
それとも、なにか特別に幸せなことが、その人にだけ起こっていたからでしょうか。
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どの答えもきっと、違うでしょう。
なぜなら誰かが笑顔でいるとき、
それはその人が、その場を「笑顔にしたい」と願っているからです。
自分の笑顔が、誰かの元気になったり、癒しになったりすることを魂が知っているからです。
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その方が、楽しいから笑顔でいるのではありません。
自ら楽しむことを意図して、今を楽しんでいるから、笑顔でいるのです。
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あなはもしかしたら、こう思うかもしれません。
「そういったって、自分が笑顔になったからって、世の中の何が変わるというのでしょう。」
「笑顔でいることで、何か得をすることが、あるかしら?」
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そう思うのも、無理はありません。
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これまで私たちは、長い年月をかけて、多くの人がこう教えられて育ってきたことでしょう。
「我慢しなさい。」
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生まれて間もない幼児でさえ、
「いやだ。こっちがいい。」と正直な気持ちを伝えると、
「だめ、いい子にしなさい。」と叱られているのを目にすることがあります。
小さな時からご両親や親せきの方を通して、そのように育てられる子が大勢いらっしゃるのです。
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「自分は好きなことを選んではダメなんだ。」
「楽しんではいけないんだ。」
「自分の気持ちなんて、誰もわかってくれないし、きっと誰も応援してくれないんだ。」
そのように思い込んだまま育つことも、無理はありません。
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そうして大人になったとき、
「あなたは本当は、何を仕事にして生きていきたい?」
「どんな人と結婚したい?」
など聞かれても、きっと困ってしまうでしょう。
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なぜなら、自分の気持ちを表現することを我慢してきたどころか、
本当の気持ちと向き合うことすら、させてもらえないまま、大人になったのです。
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この世界には、自分の本当の気持ちに気づいていないことすら気づかずに、
目に見えない自分の気持ちを、他人の表情を通して、知ろうとする人が大勢いらっしゃるようです。
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例えば、「○○ちゃんがさっき、こんなひどいことを言ってきた。だから、僕はきっと○○ちゃんに嫌われているんだ。それなら僕だって、○○ちゃんのこと嫌ってやるよ。」
という具合です。
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果たして、それは事実でしょうか。
つまり、○○ちゃんは、僕のことを嫌っているから、そのセリフを言ったのでしょうか。
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そもそも、○○ちゃんが僕に、「酷いこと」と感じさせる言葉を言ったことは、○○ちゃんを嫌いになる理由になるでしょうか。
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むしろ、僕は○○ちゃんのことが好きだから
○○ちゃんの言葉に、いとも簡単に「酷い」と感じさせられてしまったのではないでしょうか。
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それはつまりこういうことです。
○○ちゃんは、本当は、僕のことを励まそうとして、声をかけてくれたのかもしれません。
けれど僕は、○○ちゃんのことが本当は好きでしょうがありません。
○○ちゃんには、少しも弱い部分なんて見せたくなくって、
本当は、「かっこいい!」と言ってほしかったのかもしれません。
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ところが○○ちゃんは、僕の意に反して、僕のことを励ます言葉をかけたとします。
するとどうでしょう。
僕にとっては、絶対に見せたくない弱い部分を○○ちゃんに知られたどころか、
励ましの言葉で「ののしられた」と感じたかもしれません。
それどころか本当は、僕のことを嫌いなのではなくて、
○○ちゃんは僕のことを大好きで大切に思うからこそ、励ましの言葉をかけてくれたのかもしれません。
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つまり、事実はこうです。
2人は互いに好きあっていて、本当は愛に溢れた関係なのかもしれない。ということです。
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言葉は時に、本心とは程遠いように受けとられる場合がよくあります。
人間関係がうまくいかないとき、ほとんどの原因はこれといっても良いかもしれません。
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相手との関係を育む時、言葉の奥にある、その人の本当の気持ちに目を向けていくことが、とてもとても大切です。
そして、その人の本心と、愛の目線で向き合うことが何より大切です。
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その人の本心を、疑いや恨みのような視点で見ようとすると、関係はさらに悪化してしまうでしょう。
ですから常に、愛と感謝の目線で、人と接することがとても大切です。
少なくとも、良い悪いを判断しない、フラットな目線で接することが大切です。
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常に、愛と感謝の気持ちで接することを選ぶと、そのうち、相手の本心が読み取れるようになっていきます。
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場合によっては、お話をしていなくても、感じ取ることが出来るようになります。
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それ以上に大切なのは、
まずは自分の言葉の奥にある、自分の本心に目を向ける癖をつけることです。
例えば、いつも自分に愛や思いやりの言葉をかけてあげましょう。
「今日もありがとう。本当によく頑張ったね。」
「何か困っていることなーい?」
「あなたが安心できように、私にしてさしあげられることはあるかしら。」
「あなたってとっても素敵ね。」
「次はどんなことをして楽しみましょうか。」
自分の本当の気持ちに、常に愛と感謝の気持ちで向き合っていくと、
自然と誰に対しても、そのように愛と感謝の気持ちで、接していくことができるようになります。
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自分の本当の気持ちを知る方法のひとつとして、日記をつける方法があります。
例えば私の場合、「心のノート」と題して、子どものころからよく自分の気持ちをノートに書いていました。
悲しみや不安などのネガティブな気持ちがする時こそ、ノートに思うままに書き出すことで、気持ちの整理ができます。
そして、自分の気持ちの奥にある、本当の気持ちを客観的に見ることができます。
そうすると、未来に対しても希望を見出せるようになっていゆきます。
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最後までお読みくださりありがとうございます。
何か参考になりましたら幸いです。
あなたに沢山の愛と光、たくさんの幸せが訪れますように。
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