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地球の科学が進歩するにつれて、今では世界中の多くの国と地域の方々と、インターネットを通じて繋がることが出来るようになりました。
多少の時間差はあったとしても、リアルタイムで画面を通して、直接誰かと会い、お話できるのは、本当に素晴らしい技術のひとつです。
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もっと昔、電話もメールもなかった時代には、何日もかけて山を越え谷を越えて、旅をするのが当たり前の時代があったようです。
そのような時代に、会いたい人がいた場合、どのように思いを伝えていらしゃったのでしょうか。
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きっと、会いたい人へお手紙を書いて郵便屋さんに託すか、
或いは、その人に会う予定がある人へ伝言を託すなどの方法がとられていたのではないでしょうか。
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その場合、会いたい気持ちが伝わったとしても、相手方が会って下さるのか、いつ会うことが叶うのか、どのように決めていらっしゃったのでしょうか。
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私は、歴史に詳しくないため本当のところはわかりませんが、きっと、
「自分の気持ちを伝えたら、あとは相手の気持ちに委ねて、信頼して、待つ。」
ことが当たり前の時代であったのではないかと想像します。
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みんなが、そのような姿勢でいることが当たり前の時代ならば、
「待つ」「待たされる」という感覚そのものを、今ほど強く感じさせられることはなかったのではないかと察します。
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そのような時代であれば、「相手の気持ちを知る」こと以上に、
まずは「自分の気持ちを相手に伝える」ことの方が、
重要視されていたのではないでしょうか。
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相手の気持ちがすぐにわからなかったとしても、
「きっと相手の方はベストを尽くしてくださる。」
という風に、プラスの想像力を働かせることにより、
相手の気持ちに委ねて、信頼することが、ごくごく自然とできていたのではないかと想像します。
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それはもしかすると、「待っている」という感覚というよりむしろ
待つこと自体、「今後の楽しみが増えた」という感覚であったかもしれません。
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自分の気持ちを誰にも伝えなければ、誰からも返事が返ってくる見込みはゼロです。
けれど、誰かひとりでも、あなたの気持ちを伝えたのだとしたら、
誰かからのお返事が返ってくる可能性は、ゼロではなくなります。
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過ぎていく日々の中でも、「いつか」その誰かから、お返事がくる可能性が、いつも、残されています。
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けれど、自分の気持ちを、一度も伝えることをしなかったならば、
いくら待てども、一向に、誰からも、お返事が来る可能性が増すことはないでしょう。
誰か、本当は会いたい人がいても、
本当は好きで思いを寄せる人がいても
誰にもその気持ちが伝わらず、いつかお返事が来る楽しみでさえ、
味わうことなく、日々を過ごすことになるでしょう。
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本当は好きな人がいるのに、その気持ちを伝えなければ、
一生相手に知ってもらうことがないどころか、
一生、相手への気持ちだけが、あなたの中で膨らんでいくことになるでしょう。
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なぜなら、「思い・想い」は、現実になるからです。
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この宇宙では、「思っていることが、現実化する」という法則があります。
「思い・想い」とは、あなたの潜在意識のことを指しています。
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「思っていることが、現実化する。」ということは、つまりこういうことです。
あの人に「会いたい」と思っているのだから、
あの人に「会いたい」と思い続ける現実が創られていく。
ということになります。
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それではどうしたら、あの人に「会いたい」と思い続けることなく、
あの人に「会う」ことが叶うのでしょうか。
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答えは意外と単純です。
それは、あの人に「会いたい」と思った、次の瞬間にもう、
あの人に向かって「会いたい」と言葉にすることです。
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するとどうでしょう。
「会いたい」は、あなたの言葉と音を介して、この世に現実化しました。
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試しに今、もしよかったら、会いたい人を思い浮かべて
「会いたい」と言ってみましょう。
言葉にしてみたら、その後、あなたの「会いたい」はどこかへ消えてなくなりましたね。
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では次に、あの人へ「会う」ためには、どうしたらいいのでしょうか。
もしよかったら、一緒に試して、言葉に発してみましょう。
「私は、あの人に、会います。」
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さて、それはいつでしょうか。
私の気持ちを知らないあの人が、偶然にも私に思いを寄せていて、偶然にも私に気持ちを伝えて下さったとき?
それは明日、明後日…?
それとも、一年後?
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答えは意外と単純です。
あなたが、今から、あの人に会いに行くのです。
だって、あなたはこう、言いました。
「私は、あの人に、会います。」
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言葉にしたのだから、もう、誰を待つ必要もありません。
あなたが、会おうと思った時に、会いに行けば、それでいいのです。
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この宇宙は、意外と、単純明快です。
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例えば、あなたは、「私、今からやります!」と言葉にするとします。
するとどうでしょう。
不思議なことに、もうあなたの体は次の行動への準備をはじめています。
誰かがあなたを押したり引いたりしても、しっかりと立ち、やる気に満ちて、びくともしなくなるのです。
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逆に、何にも言葉にしないでいると、
あなたの体は誰かが軽く押しただけで、ふらっと揺れて、今にも転びそうになってしまいます。
あなたの体は、あなたが何をしたいのかどこへ行きたいのかわからないので、力が入らないのです。
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もしよかったら、誰かと一緒に試してみましょう。
これは、いとも簡単に言葉の力を体感できる、面白いワークのひとつです。
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よくよく理解されていらっしゃる方ばかりだと思いますが
気持ちを伝えることは、あなたの意思を表すことです。
重要なことは、
あなたの声と言葉で意思を表したその瞬間に、
目に見えなくともすべての物事が、自動的にそっちの方向へ動き出しているという事実です。
それは、あなたの体だけでなく、あなたの魂や、あなたの守護天使さん達など、
見えない世界のほうでこそ、あなたの願いを叶えるために、全力で動き始めることができる、ということです。
あなたの魂や、守護天使さん達の力のすごさは、計り知れません。
どんな奇蹟をも起こしうる力を秘めています。
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言葉にしないままでいると、何も変化しないままです。
けれども、あなたが変化をしなくても、周りはどんどん変化をしていきます。
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あなたは、自ら変化をしていきたいでしょうか。
それとも、誰かの変化に乗っかって、ついていきたいでしょうか。
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どちらが良い、悪いということではありません。
けれど、宇宙の法則とその単純さを一度体感してしまうと、
どんな変化も、怖がることなく、
むしろ面白おかしく、楽しめるようになるかもしれません。
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あなたは今まで、何を思って生きてきたでしょうか。
そしてこれからは、何を思って生きていきたいでしょうか。
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自分の「思い・想い」に意識を向けていくと、
なぜ今があるのか、そしてこれからは、どうしていきたいのかが、見えてくるかもしれません。
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誰にも、「思い癖」があります。
その、「思い癖」こそ、あなたが今まで、本当は「こうなりたい」と願ってきた夢のヒントかもしれません。
そして、その「思い癖」が、本当にあなたの夢を叶える「思い・想い」になっているかどうかにも、意識を向けていくと、
あなたの願いが叶っていない理由が、見えてくるかもしれません。
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あなたの「思い癖」に気づけたならば、
あなたの「思い・想い」を、願いが叶う「思い・想い」に変換してみましょう。
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そして、その「思い・想い」を言葉で伝えてみましょう。
それは、あなたの願いが叶うための、プラスにしかなりません。
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言葉に伝えるだけで、私の願いが叶う、プラスにしか働かないとは、
なんとお得なことでしょう。
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あなたの素直な気持ちを伝えれば、伝えるほど、願いが叶っていくでしょう。
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あなたの伝えたい気持ちが、愛の気持ちだとしたら、愛の言葉だけを選びましょう。
愛の言葉を伝えれば伝えるほど、愛が何倍にもなって、現実化するのです。
あなたは、誰に、愛の言葉を伝えたいでしょうか。
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想像してみただけでも、心がポっと、あたたかくなるのを感じます。
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あなたが、素直な愛の気持ちを伝えるならば、何もマイナスにはなりません。
けれど、自分の気持ちに嘘をついた言葉を伝えたならば、
それは、まわりまわって、あなたの願いから自分を遠ざけることになります。
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だから、伝えることは、愛なのです。
愛を伝えることは、何も恥ずかしいことではありません。
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愛を伝えるから、愛が何倍にもなって返ってきます。
愛を伝えることは、この世界で最も美しく、素晴らしいことのひとつです。
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あなたに沢山の愛がめぐり、たくさんの幸せが訪れますように。
何か参考になりましたら幸いです。
最後までお読みくださりありがとうございます。
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